aoyama midnight

この間、青山に住んでいる人の所にお泊まりに行った。
夕方くらいに出かけて行って、表参道あたりをふらふらして、
その人の仕事が終わるのを待った。
暑かったから、GYREに入り込んで、
地下で手土産と言い訳しながら、どう考えても自分の食べたい物を適当に買った。
デュヌラルテで焼き菓子をいくつかピックアップして
別のお店でチーズを買った。水牛のモッツァレラとか。
でもその後、ピエール・エルメに足が向かってしまって
結局カラフルなマカロンを買いこんでしまった。
友達に「何そんなに持ってる?」と笑われた。
あまりに私が手に物を抱えてるので
1度お家に荷物を放り込んでから、クラッチバック一つで出かけた。
誰かに連れてきてもらうためのような素敵なお店だった。
白ワインを少しだけもらった。
薄い薄いグラスがくちびるに当たる所がすごく好き。
ラビオリが美味しかった。
ディナーのあと、
ピエール・エルメのバーに行こうか、となったけど
カロンを思い出して、家でのんびりしながらいろいろ食べようって帰った。
あそこは席が満席かもしれないしね、とか言いながら。
この間お母さんに持ってきてもらった
お気に入りのネグリジェにさっそく着替えた。
ダウニーの甘い香りがして、一瞬ホームシック。
ネグリジェといっても、大草原の小さな家みたいな感じ。
大きなソファにうずもれて、いろいろ少しづつ食べながらいろんな話をして
ゆっくりな夜を過ごした。
「キッチン」の主人公の女の子が、ころがりこんだ家で感じた
安からな気持ちってこんな感じかな、とふと思った。
朝は、アンデルセンでレーズンパンを食べて
友達とサヨナラして、人が多くなる前に帰った。
ネグリジェを出したら、友達の家の香りがふとして今度は逆のホームシック。
おばあちゃんの家から帰ったあとは、
パジャマがおばあちゃんの家の匂いでとっても切なくなったのを思い出した。
香りは心を大切なものとつないでくれると思う。