the flowing river

最近、半身浴をまた始めたんだけど
何かしていないと時間が長くってすぐに我慢できなくなる。
でもお風呂で本を読んだ時の、指に触れる紙の感触が嫌なので
そうだ、歌でも歌おう!と思ったんだけど
最初から最後まで歌える歌がない!
何か覚えて半身浴ソングにしようと思って
bonobosというバンドの「GOLD」っていう歌を覚えようかなと
聴いています。
この歌の好きなところは
「ありがとう さようなら さらに言うと愛してる」っていう
愛してるの伝え方の、この控え目な感じ。
これは特定の誰かに対する愛している、ではないようだけど
でも、こんなふうに誰かを遠くから大きく静かに愛する事ができたら
いいなあと思う。
それと、この歌のテーマって言うのは


 ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
 よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。
 世中にある人と栖と、又かくのごとし。
                      鴨野長明「方丈記」より


という事ではないかな、と思う。
これはまるで、おまじないのような言葉だと私は思う。
でも「GOLD」では、めぐり合いを強く信じてるって歌ってて
激しい流れの中でもまた戻る場所がきっとあって、
そこでまためぐり合いが生まれるっていう約束が最後に残るのが
また好きなところ。


GOLD/bonobos